海の近くに住んでいる人必見!車の塩害対策について徹底解説

公開日:2024/11/15  

塩害対策

海の近い場所では、車が塩害によるダメージを受けやすくなることをご存じでしょうか。塩分を含んだ空気や海風は、車のボディや金属部分を腐食させ、深刻なトラブルを引き起こす可能性もあります。本記事では、愛車を長く美しく保つための塩害に効果的な予防方法やメンテナンスのポイントを紹介します。

塩害が発生する原因とは

多くの人は、塩害の原因を潮風だけだと思いがちですが、実際には潮風以外にも塩害に注意しなければならないケースがあります。以下では、潮風による塩害と、そのほかの塩害についてそれぞれみていきましょう。

潮風による塩害

まず、潮風による塩害について考えてみましょう。海から吹き付ける風は、大量の塩分を含んでいます。この潮風が車の表面に当たると、塩分が車体に付着します。

ボディの隙間や下回りなど、目に見えない部分にまで塩分が入り込むことが多く、錆の原因となるのです。塩分は金属を腐食させる性質を持っているため、車の寿命を縮める原因となります。

融雪剤の影響による塩害

次に、融雪剤の影響も見逃せません。冬季に雪が積もる地域では、道路に塩化カルシウムや塩化ナトリウムなどの融雪剤が撒かれます。この融雪剤は雪や氷を溶かすために効果的ですが、同時に車にとっては塩害のリスクを増大させるのです。

車で道路を走行するとき、融雪剤を含んだ水を巻き上げ、車の下回りや車体全体に飛び散ります。ホイールやブレーキ周りに付着した塩分は、メンテナンスを怠ると錆を引き起こしやすくなるので注意してください

台風の影響による塩害

また、台風の影響も考慮しましょう。台風によって海水が巻き上げられ、塩分を含んだ雨が広範囲に降り注ぐことがあります。これは、海から離れた地域でも塩害が発生する可能性があるということです。

さらに、強風によって海水が飛散し、道路や車に付着することもあります。これもまた錆の原因となるので注意が必要でしょう。

塩害は車にどんなダメージがある?

塩害は車に多大なダメージをもたらす厄介な問題です。以下では、塩害による具体的なダメージについて解説します。

車体が錆びる

まず、塩害のもっとも大きな影響は車体の錆びです。塩分が車の金属部分に付着すると、酸化反応が加速し、錆が発生します。また、車のボディだけでなく、下回りやホイール、排気系統など、見えにくい部分にも錆が進行しやすいのが厄介です。

これらの部分は、水や塩分が溜まりやすく、定期的にチェックしないと気づかないうちに錆が広がってしまうので注意してください。

車が故障する

錆は見た目だけの問題ではありません。錆が進行すると、金属の強度が低下し、構造的な問題を引き起こす場合があります。これは、車の全体的な安全性が損なわれるおそれがあるということです。

また、ブレーキ部分や燃料ラインなどの重要な部品が錆びると、走行中に突然の故障を引き起こす可能性もあります。

車の価値が下がる

塩害によるダメージは、車の価値にも直接影響をおよぼします。錆びのある車は見た目が悪く、購入希望者にとって魅力的ではありません。また、錆が進行している車は、将来的な故障リスクが高いため、中古車市場での評価が低くなります。

つまり、売却時の価格が大幅に下がることが多いということです。さらに、車の査定時には、錆の有無や進行具合が重要な評価基準となるため、塩害対策を怠ると車の資産価値が減少します。

塩害から車を守るための対策を紹介

塩害から車を守るためには、日常的なケアと適切な対策が不可欠です。以下では、塩害対策として有効な方法をいくつか紹介します。

カーコーティングを施す

まず、カーコーティングをおこなうことは効果的な塩害対策のひとつです。カーコーティングは、車のボディ表面に保護膜を形成し、塩分や汚れが直接付着するのを防ぎます。

とくに、ガラスコーティングやセラミックコーティングは、耐久性が高く、長期間にわたって効果を発揮するのでおすすめです。これにより、車の美観を保ちつつ、車体の錆発生を抑えることができます。

こまめに洗車する

こまめな洗車も重要です。海沿いや冬季に融雪剤が撒かれる地域では、塩分が車に付着しやすいため、定期的な洗車が不可欠です。また、洗車後はしっかりと乾燥させてください。水分が残っていると、そこに塩分が溶け込み、錆の原因となるため注意しましょう。

海沿いや雪道を走行したら水分を拭き取る

さらに、海沿いや雪道を走行した後は、速やかに水分を拭き取ることを徹底しましょう。走行中に巻き上げられた塩水や融雪剤が車体に付着するため、そのまま放置すると錆が進行しやすくなります。しっかりと拭き取ることで錆のリスクの低減が可能です。

屋内の駐車場を利用する

また、屋内の駐車場の利用も効果的な対策です。屋外に駐車していると、潮風や雨、雪に直接さらされるため、塩分が付着しやすくなります。一方、屋内の駐車場の利用で、これらの要因から車を守ることができます。

そのため、できるだけ屋内駐車場を選ぶようにしましょう。屋内駐車場がない場合でも、カーカバーの利用で一定の効果が期待できるのでおすすめです。

まとめ

塩害は潮風、融雪剤、台風など複数の要因で発生し、車体の錆びや故障を引き起こし、車の価値を大幅に下げる深刻な問題です。しかし、適切な対策を講じることで、塩害から車を守ることが可能です。カーコーティングやこまめな洗車、走行後の水分拭き取り、屋内駐車場の利用などの実践で、塩分の影響を最小限に抑えられます。日常的なメンテナンスを徹底し、愛車の美観と性能を長く保ちましょう。とくに海沿いや雪の多い地域に住む方々は、これらの対策をぜひ参考にしてください。

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