軽自動車を購入するメリット・デメリットについて解説!

公開日:2022/03/15   最終更新日:2024/08/02

昨今人気の軽自動車。通勤、買い物はもちろん、アウトドア、キャンプなどにも大活躍の軽自動車は自動車メーカーの売れ筋商品となっています。ここでは、軽自動車は普通車と何が違うか、軽自動車を購入するメリット・デメリット、軽自動車の購入がおすすめの人について解説します。

軽自動車は普通車と何が違う?

軽自動車は普通車と何が違うのかという問いの答えは、「大きさ」「排気量」「乗車可能人数」が違うということになるようです。軽自動車は、縦3.4m以下、幅1.48m以下、車高2m以下、排気量660cc以下、乗車可能人数が4人と定められており、これらの条件を一つでも外れると普通自動車と区分されます。

大雑把にいえば、軽自動車ではない車以外を普通自動車と定義するということです。この規格は日本独自のもので、海外にはこのような区分けは存在しません「軽い」「排気量が低い」「車体が小さい」といった理由で税額を決定する合理的な理由がないと考えている側面があります。とくに、二酸化炭素排出量に応じた環境負荷を税額の基準に採用している欧州ではこの傾向は顕著です。

軽自動車を購入するメリット・デメリット

軽自動車を購入するメリットは、まず税金、車検、保険の金額が安いことです。軽自動車は、自動車税が1万800円で、おおむね普通自動車のホットゾーンの3分の1ほど。車検料は、整備費用を除いた基本料金が他の車種に比べて割安に設定されていることが多く、税金も安いです。自賠責保険、任意保険も割安に設定されています。これらの維持費は普通自動車と比較すると圧倒的に安く、軽自動車の最大の魅力といっていいでしょう。

車体が軽く、小回りがきくこともメリットでしょう。運転初心者の方が大きなワゴンタイプをはじめから運転するのはなかなか勇気がいるものです。軽自動車なら、操作性が高く、慣れない道や狭い路地でも運転がしやすいです。

デメリットは、相対的に普通自動車と比べて安全性に劣る点となります。確かに国内で流通している軽自動車は各種試験に合格したものが出回ることになってはいますが、車体が軽く、フレームを薄くせざるを得ない軽自動車は、はるかに重量や質量の大きい自動車やトラックなどと衝突したときに跳ね飛ばされたり、潰れたりする確率が高くなります。

そのとき、車は無事かもしれませんが、中の人間が無事である保障はありません。衝突した際、車体容積に余裕がないので衝撃がダイレクトに内部に伝わることも、安全性を懸念する材料になっています。道路事情が違うという側面もありますが、アメリカでは、一部の軽自動車は安全性の観点から走行が認められていない州があります。

積載能力が低く、乗れる人間の数が制限されるのもデメリットでしょう。軽自動車は狭い車体に4人が乗ります。4人乗ると後部の荷物を乗せるスペースは多少機能する程度で大きな荷物は載せられません。普通自動車ならおおむねセダンタイプでゆうゆう5人、ワゴンタイプなら7人で後部にも大きな荷物を乗せることができます。

「子どもの友達や親族が来たときに乗せるといったことは想定していない」「子どもが増える予定はない」「遠出するときは、大きな車をレンタルするか、事前に荷物を送付しておく」「セカンドカー用途のみ」などの場合は軽自動車で充分でしょう。最近では、制限いっぱいまで車体を広げ、車内空間を確保した車両もあります。アウトドアや車中泊を楽しめるほどの空間を確保しているものもあるので、使い方次第といえるでしょう。

排気量が低いのもデメリットでしょう。排気量は簡単にいえば車の馬力です。高速道路では、普通自動車が軽くアクセルを踏めば簡単に走行速度まで加速するのに対し、軽自動車はフルスロットルを踏んでもすぐにはそこまで到達しません。

また、坂道でも馬力がない分、アクセルを余分に踏まなければなりません。これは、当然燃費に影響します。エンジンをフル回転している状態なのでガゾリンをどんどん消費してしまい、相対的に燃費が悪くなってしまうのです。

軽自動車は、一般道で短距離の買い物や市街地での運転には適しますが、高速道路や遠出をする際は燃費が悪くなる傾向があります。

軽自動車の購入がおすすめな人とは?

軽自動車の購入がおすすめな人は、上記のメリット、デメリットの項目でも述べましたが、「4人以上の人間が乗ることはない」「軽自動車で積載能力は充分」「セカンドカーや通勤で使う」「遠出はあまりせず、近場の買い物に使う」「維持費を重視する」といった方におすすめです。

自身の生活スタイルや使用用途を購入の判断基準にするとよいでしょう。車両本体価格については、高性能化や人気があることが要因で、普通自動車に迫る価格のものも多いです。

また、この傾向は中古市場の方が顕著で、人気ゆえに値段があまり落ちず、相対的なコストメリットが普通自動車より減じてしまうこともしばしばです。車体の価格、保険料、車検料、維持にかかるお金、乗用予定年数などを総合的に計算して自分にもっとも合っているものを選ぶことも忘れないようにしましょう。

 

軽自動車は普通車と何が違うか、軽自動車を購入するメリット・デメリット、軽自動車の購入がおすすめの人について解説しました。軽自動車は維持費の安さ、運転のしやすさなどでメリットがある一方、安全性、積載能力などでのデメリットがあることが分かりましたね。自身のライフスタイルや使い方を考えて購入を検討することをおすすめします。

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