中古車を試乗する際にチェックするべきポイントとは?

公開日:2023/06/15   最終更新日:2024/08/02


中古車の購入には試乗をしたうえで購入したいという方は多くいます。しかしいざ実際に試乗する場合、どのような点に気を付けてチェックすればよいかわからないという方もいるためはないでしょうか?そこでこの記事では、試乗の際にチェックするべきポイントや試乗の流れ、用意しておきたい持ち物などについて解説します。

中古車購入前の試乗の重要性

中古車は人が乗った車である以上、同じ状態の車はほとんどありません。どれほど走行距離が短く、見た目もよく見えたとしても、アクセルやブレーキの利き具合や、走行中の音や振動など、実際に走らせてみないとわからないことは数多くあります。とくに中古車は、走行距離数万kmといった長距離を走行しているケースがほとんどで、足回りやエンジンなど、どこかに不具合を抱えていてもおかしくはありません。

さらに中古車には、返品が可能な「クーリングオフ」という制度も適用されないことが多く、購入後に返品したくても基本的に返品することはできません。例外的に「事故車と聞かされず購入した」といった返品可能なケースはあるものの、購入した以上はキャンセルができないため、購入前のトラブルを避けるためにも、試乗はできる限りしておきましょう。

中古車を試乗する際に準備するべきもの

中古車を試乗する際に必要なのは「運転免許証」「メガネ」「車の任意保険証書」の3点です。なお、車の任意保険証書は販売店によって求められる場合と、任意保険証書なしで試乗できる場合など、対応が異なります。そのため、事前に任意保険証書が必要かどうか問い合わせておくとよいでしょう。

中古車を試乗するまでの大まかな流れ

中古車の試乗には準備やメンテナンスが必要なため、基本的には事前予約が必須です。また、車種によっては車検切れや整備不良といった理由で試乗できない場合もあるため、気になる車種を見つけたら、試乗可能かどうか問い合わせてみましょう。試乗可能であれば予約へと進み、申込書や宣誓書などの必要書類を作成します。

そして予約当日はスタッフからコースの説明や車の特徴を聞いたあと、いよいよ試乗開始です。

なお試乗にかかる時間は15分前後が一般的とされています。また注意点として、予約当日はほかの予約者との兼ね合いから遅れると試乗できない場合もあるため、店舗には早めに到着しておきましょう。時間に余裕に持っておけば、じっくりとくまなくチェックすることができます。

中古車を試乗する際にチェックするべきポイント

中古車の試乗でチェックするべきポイントは以下の点です。

エンジンのかかり具合

まずは、エンジンがスムーズにかかるか確認しておきましょう。たとえば、金属がこすれ合うような異音がしたり、異臭がしたりする場合はエ、ンジンに不調を抱えている可能性が高く、避けた方が賢明といえます。エンジンは車の生命線であり、故障すれば車が動かなくなるほか、修理にも数十万という高額な費用がかかるため、試乗の際には真っ先にチェックすべきポイントのひとつです。

また、エンジンの状態を確認する指標として、マフラーの煙を見るといった方法もあります。ほとんどの場合エンジン始動直後には白煙が出ますが、時間が経つにつれて煙は消え、匂いもない場合はとくに問題ありません。ところが白煙の量が多く、ツンとした異臭がすればエンジン内部が劣化している可能性が高く、トラブルにつながる危険があるため注意しましょう。

操作系統を確認

操作系統とはアクセル、ブレーキ、ハンドルといった車の操作全般に関わる機能を指します。アクセルであれば加速がスムーズにできるか、速度を一定に保てるかといった点や、ブレーキなら踏んだ直後にブレーキがかかるかどうかといった具合です。

とくにブレーキの不具合は重大な事故につながるため、違和感がないか入念に見ておきましょう。ハンドルも左右の曲がりに差異があったり、ハンドルを離すと車が真っすぐ走らなかったりすれば問題を抱えている可能性が高く、購入は控えた方がよいでしょう。

また、マニュアル車の場合なら、シフトやクラッチが固すぎないか、ゆるすぎないかも確認しておきます。このほか、ワイパーやライト、エアコンといったスイッチ類も作動するか見ておくとよいでしょう。

乗り心地

エンジンや操作系統に問題がなくとも、乗り心地が悪ければ自分に合っている車とはいえません。車内の広さやシートの座り心地といった要素は個人差によるところが大きく、一概にいえませんが、異様に振動を感じたり、車が真っすぐに走らなかったりすれば、サスペンションが劣化している可能性があります。

とくに、走行中にタイヤから異音がすれば「タイヤノイズ」という空気圧の低下が原因の可能性も考えられるため、異音がすればタイヤの空気圧や溝も見ておきましょう。

試乗できない時には

ここまで試乗の際のチェックポイントについて解説しましたが、試乗できない場合にはどうすればよいためしょうか?

方法としては整備記録や保証内容を確認したり、エンジンをかけたり、ワイパー、ライトなど各種スイッチを作動させて問題ないか見るといった方法もあります。

また、ボディや車内に傷や凹み、汚れがないかといったほか、スタッフに直接質問してみるのも有効な手段で、このように中古車は試乗できない場合でも確認できる方法は数多くあります。つまり試乗できなくとも判断材料は集められるため、気になる車種があれば活用してみましょう。

まとめ

中古車は品質にバラツキがある以上、事前にさまざまな個所をチェックしておくのは後々のトラブルを避けるためにも重要な要素です。中でも試乗は見た目だけでは判断できない乗り心地や操作感を実際に体験できる機会なため、できる限り試乗はしておいた方が納得のいく購入につながります。また、試乗できる時間には限りもあるため、事前に確認する個所はまとめておくこともおすすめします。

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