空気圧のチェックしよう!タイヤの状態と燃費は密接なつながりがある?

公開日:2022/09/15   最終更新日:2024/08/02


みなさんタイヤの空気圧を定期的にチェックしていますか?車検やタイヤ交換のタイミング以外ではチェックしていない、という人も少なくないのではないでしょうか。実は、タイヤの状態は燃費と密接なつながりがあります。今回は、タイヤの空気圧が減る原因と燃費とのつながりを説明していきます。

タイヤの空気圧は勝手に減る!

タイヤの空気圧はなぜ変わるのか、ご存知でしょうか。タイヤの空気圧は、タイヤがパンクしていなくとも減少していきます。タイヤの空気圧は日本自動車タイヤ協会の調べによると、約4割がタイヤの空気圧が足りないまま走行しているといわれています。タイヤは車種やグレードにより、適正な空気圧が異なります。

空気圧はどこで確認するのか

同じ車種であれば、最適な空気圧は同じと思われるかもれしませんが、グレードやタイヤのサイズで、それぞれ最適な空気圧は異なります。最適な空気圧は車両指定空気圧といい、メーカーが車両ごとに最適な数値を決めています。

最適な空気圧は、運転席のドアやセンターピラー部、給油口などに空気圧とタイヤサイズがシールで記載されています。空気圧の単位は、以前はkg/cm2でしたが、現在はkPa(キロパスカル)が使用されています。

タイヤの空気圧は自然に減る!

タイヤの空気圧が減少するもっとも多い原因は、自然な空気漏れです。なにもしてなくとも、勝手に空気が減っていきます。タイヤはゴム製のため、時間とともに少しずつ空気圧が減っていきます。ゴムは空気を通さないイメージがあるかもしれませんが、空気の入ったゴム製の風船が、数日たつとしぼんでしまうことをイメージすればわかりやすいと思います。

自然な空気漏れ以外の要因

タイヤの空気圧の自然漏れ以外の要因としては、タイヤの取付け不良やホイールの変形、エアバルブの劣化などの要因があります。

タイヤの状態や質で燃費が変わる?

では、タイヤの空気圧やタイヤの質で燃費は変わるのでしょうか。実はタイヤの空気圧やタイヤの質と燃費は密接なつながりがあります。具体的には、どのような関係があるのか説明していきます。

タイヤの空気圧不足での走行時

タイヤの空気圧が不足した状態で走ると、燃費に影響がでます。2021年10月のJAFユーザーテストによると、同じ車種で同じタイヤ銘柄とサイズのものを装着して検討。検証テストの結果、タイヤの空気圧の最適な数値から30%不足した状態だと、平均で4.6%燃費が悪化、最適な数値から60%不足した状態だと、平均で12.3%燃費の悪化が確認されました。

なぜ、タイヤの空気圧が不足した状態で走行すると燃費が悪化するかというと、タイヤの接地面がタイヤの空気圧が最適な状態に比べて増え、抵抗が大きくなります。したがって、タイヤの空気圧が最適で走行した場合と比較して、より多くの燃料が必要となり、燃費が悪化します。

低燃費タイヤで燃費は変わる?

低燃費タイヤとは、一般社団法人日本自動車タイヤ協会が定めたグレーディングシステムで、低燃費と安全性が一定レベル以上満たしているタイヤのことです。通常タイヤは、転がり抵抗という、進行方向と逆向きに生じる抵抗力が発生します。この抵抗力が高いと燃費を悪くする原因となります。

低燃費タイヤは転がり抵抗を軽減させる仕組みになっています。転がり抵抗が低いタイヤは、よく転がるタイヤであり、通常のタイヤと比べると、同じ燃料の量でもより遠くまで走ることが可能になります。タイヤの転がり抵抗を30%減らすと燃費は3%向上するといわれています。

燃費を上げたいならタイヤの状態を定期的にチェックしよう

燃費を上げるためには、タイヤの空気圧を定期的にチェックすることが大切です。実際には、どれくらいの頻度でどこに行ったらチェックしてくれるのか、説明していきます。

最低でも1か月の一度は点検を

燃費を維持させるためには、常に最適な空気圧を点検し保つことが大切です。タイヤの空気圧は空気を入れてから、1か月間が最も低下率が高いとされています。一般的に1か月で10kpa前後空気圧が減るといわれています。したがって、最低でも1か月に1度は、タイヤの空気圧がタイヤ・車種に合っているか、確認してもらいましょう。

スペアタイヤも空気圧の確認もしよう!

つい見逃しがちですが、もしもの時に、せっかく用意しているスペアタイヤの空気圧が少ないということにならないように、スペアタイヤの空気圧のチェックもしっかり行いましょう。

どこに行けばタイヤの空気圧をチェックしてくれる?

ガソリンスタンドやディーラー、カー用品店に行き、タイヤの空気圧をチェックしてほしいと伝えれば無料でチェックしてくれます。セルフサービスのガソリンスタンドが増え、スタッフ給油のところに行く機会が減っているかもしれませんがスタッフ給油のガソリンスタンドに行ったりして、定期的にチェックしてもらいに行きましょう。

まとめ

タイヤの空気圧やタイヤの質は燃費と関わりがあります。タイヤの空気圧はなにもしなくても減少していくため、しっかり自身の車の最適な空気圧を定期的に確認して、少しでも燃費よく走行しましょう。空気圧だけではなく、タイヤの質も燃費をあるため、質も考慮したタイヤ選びをしてみてはいかがでしょうか。

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