中古車購入時にかかる費用はどれくらい?具体的な内訳を知ろう!
中古車の購入には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?広告や販売店で中古車の価格が表示されていても、諸経費などがプラスされて、実際に必要となる金額は変わってくるのが通常です。今回は中古車購入時にかかる費用の内訳について、費用をできるだけ安く抑える方法と一緒に解説します。
中古車購入時にかかる費用の内訳
中古車を購入する際は諸経費、つまり車両費以外に支払う必要があるものがいくつかあります。諸経費の目安は車両費の10%~20%ほど。
さらに法律で金額が決まっている法定費用と、販売店が自由に金額を決められる代行費用の2種類に分けられます。それぞれの詳細は次の通りです。
法定費用①自動車税
自動車税は排気量に合わせて、課税額が決まります。軽自動車の場合は1年間で1万800円。1,000cc未満の車は1年間で2万2,900円、3,001cc~3,500ccの車は1年間で5万2,200円、6,001cc~の車は1年間で10万800円となっています。軽自動車以外の車を年度途中で購入する場合、登録した翌月から年度末分までの自動車税をまとめて払います。
法定費用②自動車重量税
自動車重量税は、車両の重さに応じて課税額が決まるものです。車検時に、車検証の有効期間分をまとめて支払います。軽自動車は重量を問わず定額になっており、車検期間2年で6,600円です。その他は車検期間2年で0.5t未満が8,200円、1.0t~1.5tが2万4,600円、2.5t~3tが4万9,200円などとなっています。
法定費用③環境性能割
50万円以上の自動車を購入した人に課され、年式によって課税額が変わってくるのが環境性能割です。取得価額×税率で計算されます。
法定費用④自賠責保険料
4つ目の法定費用は、自賠責保険料です。新規登録時や車検の際に、次の車検までの分をまとめて支払います。住んでいる地域によって金額が異なるものの、目安は普通自動車が2年間で2万5,830円、軽自動車が2年間で2万5,070円です。
法定費用⑤リサイクル料金
リサイクル料金は車を廃棄する際に必要なものです。前払いをします。車種やグレードによって金額が異なり、目安は7,000円~1万8,000円ほどです。
法定費用⑥消費税
税金以外の項目には、すべて消費税が10%かかります。
代行費用①車両登録代行費
購入する中古車を、自分名義にするために必要なものです。手続きが面倒なので、販売店に代理で行ってもらう人が少なくありません。3万円以内が相場です。
代行費用②車庫証明申請代行費用
車を購入する際は、必ず車を保管できる車庫があることを証明しなければいけません。車庫証明申請代行費用の費用相場は、2万円以内です。
代行費用③納車費用
購入した車を、販売店から自宅まで持ってきてもらうための費用です。目安は車で30分の距離で5,000円~1万円。車で2時間以内の距離で1万~3万円です。
中古車購入時にかかる費用を安く抑える方法
上記で見てきたように、中古車購入にはさまざまな諸経費がかかります。「車両代は安かったのに、トータルで見たら結構お金がかかってしまった」と感じる人も少なくありません。続いては、中古車購入時にかかる費用を安く抑える方法を見て行きましょう。
必要な手続きはできるだけ自分でする
車両登録や車庫証明申請といった登録作業は、必ずしも販売店に依頼する必要はありません。自分でも登録作業は行えます。多少の手間はかかってしまうものの、これらの手続きを自分で行えば、5万円近くも初期費用をセーブできるでしょう。
また納車も自宅に車を届けてもらうのではなく、多少面倒だったとしても自分で販売店まで取りに行きましょう。時間はかかっても、納車費用を抑えられます。
車両費の値引き交渉をしてみる
中古車の車両費は販売店ごとに決められているため、価格交渉の余地が充分にあります。とくに販売目標達成に向け月末と3月・9月は、値引き交渉に応じてもらえる可能性が高まるでしょう。
中古車購入時にかかる費用に関する注意点
最後に、中古車購入時にかかる費用に関する注意点を紹介します。提示される条件について書面だけでなく、詳細を必ずスタッフに確認をしましょう。
たとえば「車検2年付き」と提示されていると、車検期間が2年間残っていると思うかもしれません。しかし実際には、「車検に必要な、2年分の点検整備費用が含まれている」としているところもあるためです。
そのため自動車重量税や自賠責保険料など、車検に必要な費用は別途支払う必要があるかもしれません。「後から追加費用がたくさん発生して、思っていたよりも購入費用が高くなってしまった」といった状況におちいらないためにも、提示された条件は必ず、口頭でも詳細を確認するようにしてください。
中古車を購入する場合は車両代以外にも、自動車税や自動車重量税といった法定費用、車両登録代行費や車庫証明申請代行費用などの代行費用が発生します。ただし代行費用は自分で諸手続きをすることで、不要となります。項目によっては手続きが面倒かもしれませんが、トータル費用を抑えるためにはできるだけ自分で行うとよいでしょう。